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207ターボがきかない

 207GTは車検で入庫。時々ターボが効かなくなるとの事で原因を調べます。
DTCを見るとプレイグニション系のエラーが入っておりフェイルセーフモードになっていました。

直噴エンジンの特性として、インテークバルブにカーボンが付着しやすく、それが吸気時に燃焼室に混入する事で火種となりプレイグニションを引き起こす原因となります。
他にインジェクターや高圧燃料ポンプの不具合を疑いましたが、それらはすべて正常値だったので今回はカーボンが原因と断定しました。 

一番確実なのはシリンダーヘッドをオーバーホールする事ですが、エンジンをバラす前にできるだけの事をしてみます。  
 上の写真はインマニ内の負圧を利用して薬剤を直接インテークバルブに噴霧します。

そして今後、少しでもインテークバルブにカーボンを付着させないために、PCVホースを除去します。
RCZやDS3レーシングに搭載されているTHP200エンジンは、すでにこれが除去され本来ホースが接続する部分には、キャップ(下の絵で言うと「8」番のパーツ)がしてあります。


30分程度洗浄し試乗しましたが異常なし。エンジンの吹けもよくなった気がします。
様子を見て今後オイル交換毎に2~3回やったほうがより確実です。

同型のEP6エンジンを搭載したBMW MINIも同様の問題を抱えているらしく、ひどいとこんな状態になってるとか・・・。





同様にEP6エンジンですが冷間時始動のガラガラ音が気になったのでタイミングチェーンテンショナー も交換しました。

 左のボルトに穴が開いてるのが対策品です。



次、407

「ブレーキを踏むとディレなんちゃらインなんちゃらが出る!」と言うことで入庫


出たな!ディレなんちゃら!
カプラー溶けてます。アース線追加で完治。
こういうシステムって便利なんだか便利じゃないんだか分かりませんね。
言える事は機械は正直って事です。


 次、C3は12ヶ月点検

ご新規様なので今までのメンテナンス履歴がわからないため一通りチェックします。